★「影響相似」001-----セザンヌと北斎について

高校時代、家にあったセザンヌの画集を見て、
あまりぱっとしないサントヴィクトワール山を何枚も描いて飽きないのか?
極端に青っぽい色を使用しているのは青が好きなのか!?
となんとなく疑問に感じていた。

25年以上経過したこの歳になって、ポスト印象派と浮世絵について授業で解説することになって、
調べていたらば、、納得のいく理由(仮説)が見えたのでここに記載。
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★パリ万博後、ジャポニスム旋風吹き荒れるフランスで
セザンヌは、、葛飾北斎「富嶽三十六景」(もしくは歌川広重の富士三十六景)に傾倒してた。
(富嶽三十六景には当時の日本で大流行したプルシャンブルー<藍色>が多く使用されていた。)

それ故に、セザンヌは「サントヴィクトワールの三十六景」みたいなところを狙っていたということ。
(ネット検索すると、日本女子大学の及川教授も同じことを。)
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絵を描く立場から見ても、サントヴィクトワールの「山ぎは(空と山の間のライン」に西洋絵画ではありえない輪郭がしっかりと描かれている。これも確実に浮世絵の影響の証拠。


もう一つ。
セザンヌはリンゴのある静物がなどで多視点的絵画を制作したことがスゴイ!と言われるけども、
なぜ突然、多視点絵画になったのかの納得できる説明が書かれている本が見つからない、、。

ということで、「多視点」という超定説だけども、そうではなく、
単に西洋的遠近法と異なる「浮世絵の平面性の影響」という解釈が自然では?。
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ここらへんも専門の研究者もいるように思うけども、ネット検索しても出てくるのは「多視点、すごい、ピカソに影響与えた!」ということだけなのはなぜか不思議。


セザンヌだけなく、ピカソが「多視点」で絵画を制作したという定説もおかしいと思っていて、

・・・研究者、そしてピカソ自身も言ってるのが、、「対象の裏側の形も含め4次元的に描いた」というようなことらしいけども、(当然、ピカソは作品が面白く解釈されるなら嘘も言うし、研究者は自分の研究がドラマチックに成立するならそれを押す)

画家としてピカソの絵を模写すると、、実際のギターの裏側の形などは、ほぼ描かれていない。
画面構成上、必要に応じたバランスの形を持ってきているだけ。

・・・ここらへんももう少し詳細に調査&説明しないといけないところか。
   自分は絵を描く側なので、検証は美術史研究者の方にパス。

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by renji-misugi | 2015-03-23 09:57 | News | Comments(0)


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