★「影響相似」001-----セザンヌと北斎について
高校時代、家にあったセザンヌの画集を見て、
あまりぱっとしないサントヴィクトワール山を何枚も描いて飽きないのか?
極端に青っぽい色を使用しているのは青が好きなのか!?
と疑問に感じてました。
25年以上経過し、ポスト印象派と浮世絵について授業で解説することになって、
調べていたらば、、納得のいく理由(仮説)が見えたのでここに記載します。

★パリ万博後、ジャポニスム旋風吹き荒れるフランスで、セザンヌは、、葛飾北斎「富嶽三十六景」(もしくは歌川広重の富士三十六景)に傾倒。
(富嶽三十六景には当時の日本で大流行したプルシャンブルー<藍色>が多く使用されていた。)
それ故に、セザンヌは「サントヴィクトワールの三十六景」みたいなところを狙っていたと想像できるなと。
(ネット検索すると大学教授で同じ意見の方発見!、【セザンヌは北斎の「富嶽三十六景」に取り憑かれていた。セザンヌにとっての「サント・ヴィクトワール山」は、彼にとっての富士山で、サント・ヴィクトワール山三十六景を描きたかったんだろうと思います。】
及川茂・日本女子大学教授(当時)JBグループ 情報誌「Link」vol.198(2009/05))
及川茂・日本女子大学教授(当時)JBグループ 情報誌「Link」vol.198(2009/05))

絵を描く立場から見ても、サントヴィクトワールの「山ぎは(空と山の間のライン」に西洋絵画ではありえない輪郭がしっかりと描かれてます。これも浮世絵の影響以外考えられない・・・。
もう一つ、言いたいことが。(笑)
セザンヌはリンゴのある静物がなどで多視点的絵画を制作したことがスゴイ!と言われるけども、
なぜ突然、多視点絵画になったのかの納得できる説明が書かれている本が見つからない、、。
ということで、「多視点」という超定説だけども、そうではなく、
単に西洋的遠近法と異なる「浮世絵の平面性の影響」という解釈が自然ではないかということ。

ここらへんも専門の研究者もいるように思うけども、ネット検索しても出てくるのは「多視点、すごい、ピカソに影響与えた!」ということだけなのはなぜか不思議。
セザンヌだけなく、ピカソが「多視点」で絵画を制作したという定説もおかしいと思っていて、
・・・研究者、そしてピカソ自身も言ってるのが、、「対象の裏側の形も含め4次元的に描いた」というようなことらしいけども、(当然、ピカソは作品が面白く解釈されるなら嘘も言うし、研究者は自分の研究がドラマチックに成立するならそれを押す)
自分でピカソの絵を模写すると、、実際のギターの裏側の形などは、ほぼ描かれていないことが解る。
画面構成上、必要に応じたバランスの形を持ってきているだけだなぁと。
・・・・「多視点がスゴイ」と主張してる研究者の方に納得できる説明をしてもらえると助かりますが。
by renji-misugi
| 2015-03-23 09:57
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