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タグボート展2021レポート

『タグボート インディペンデント TOKYO 2021』
に今年もルカノーズの生徒さんが参加されました!
お疲れさまでした~!!!

総勢45名の力作をグループで展示することとなりました。165.png
(その他、シェアブースや個人で参加の方も多数いらっしゃいました)

今回ルカノーズのグループ展示では『私@距離』というテーマで絵を制作しました。

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私@距離
距離についての考察コロナ禍により様々なことが分断され〈距離/(Distance)〉をおかなければならない日が続くそんな中、自分が〈距離/(Distance)〉を置いた場所人、やりたかったことを絵画化する過程を通じて考察する試み。

45名の生徒さんのいろいろな視点を拝見することができて、
講師陣もとても楽しませていただきました。

そこで!!!

このグループ展示の中から"講師賞”を選んでみることにしました。
条件は直接担当していない生徒さんの作品の中から選ぶこと、としました。
良い作品がたくさんあって、どの講師もとっても悩みました。
これから大発表させていただきます!


栗原 三奈子 賞(池袋 日曜13:00~16:30~クラス担当)
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*杉江萌子さん

モノトーンのオシャレな作品。
しかし、それだけにとどまらない怖さ、違和感やひっかかりを感じ、更に魅力を感じた。
女性が何気なく過ごしている時に立ち上る無防備な色っぽさと、
ビニールシートの向こう側に見え隠れする暗さや憂いのような少し影のある人物像が、
コロナ禍の空気感をよく表していると思う。
いつの時代でも変わらない人間の感情、
時代背景と個人的な内面の体験を意欲的に結びつけ、
引き続き作品へと昇華できることを期待します。


藤本若菜 賞(池袋 金曜19:00~クラス担当)
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*asakooさん タイトル「ザクッと2m」

毎日何気なく使っている家の中のものを沢山並べているけれど、
2色に抑えることでまとまりながらも、面白く構成されていて、
そして描いてある物をひとつひとつ見ていても楽しい作品だなと思いました。
ステイホームをきっかけに、身近にあるものを改めて観察してみるという視点に共感しました。


肥沼 義幸 賞(池袋 土曜16:15~/19:00~クラス担当)
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*小澤 諒さん タイトル「無題」

日常を観察して作品として昇華する。
コロナ禍という緊急事態においても、常にクスッと笑ってしまうユーモアを持っていたい!
と作品を観て思いました。
500年前、ヨーロッパでのペスト大流行から現代のコロナ、
様々な宗教や思想があるなか、手と手を合わせるという『祈り』の姿勢は
変わっていない事を感じ、歴史という【時間の距離】を想いました。
アルコール除菌液は浄化のシャワーになりえるか!?


鈴木 誌織 賞(池袋 火曜午前/金曜午前/13:30~クラス担当)
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*井口 離音さん

初めは何を表現しているのかと不思議で、色々勝手に想像しておりました。
ご本人がいらしたのでお話を聞いたら、コロナ禍における感情や祈りを
妹さんに布を被ってもらってポージングしてもらい、それを絵にしたとか。
コロナ禍において家族との時間が増えた時に姉妹で制作に取り組んだ事、
苦しんだり祈ったりしてしまった感情を表現してもらってそれを描いた事、
面白いなと思いました。この絵の生み出し方で他の作品も見てみたいと思ったので選ばせていただきました。


渡邊 香月 賞(池袋 2.4土曜ベーシッククラス担当)
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*MOEさん タイトル「太陽と月」

ほんわかした絵柄の可愛らしさと「人々の生活を支えている木が不安定な石の上にある」
という表現が我々の生活に潜む危うさを感じさせ、
そのギャップが面白いと思いました。
距離についても個々人が交わっていないけれど
一つの木で繋がっているというところが
コロナ禍の状況を上手く表現できていると思います。


山内 康嗣 賞 (池袋 第2.4木曜/第1.3土曜/目黒校 クラス担当)
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*松宮知世さん タイトル「水に流す」


フェルメール作「真珠の耳飾りの少女」を型取った鏡や石鹸入れ、タオルなどで洗面所だと想像でき、箱庭的な表現方法はとても面白いです。
ただ「ディスタンス(距離)」のテーマが
作品からは読み取りにくいのが惜しい所です。
しかし、たくさんの作品の中でも一際目を引き、
「楽しんで作ったんだろうなぁ」というのがストレートに伝わる良作です。


金古 真紀 賞(目黒 クラス担当)
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*古川真衣さん タイトル「licht」

無観客の劇場にフルスクリーンで映し出される人物、
客席とスクリーンはステージと思しきクリーム色の直線によって
シャープに分断されている。
抑えた色味とドラマチックな構成はミヒャエル・ボレマンスを思わせ、
2020~21年の不穏で矛盾した空気感をうまく捉えていると思いました。


三杉 レンジ 賞(ルカノーズ主宰)
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*つぼくら くみこ タイトル「先生よろしくおねがいいたします」

初見で、色彩の美しさと、少しラフでニュアンスを残した筆のタッチから
エリックフィッシェル、エドワードホッパーを連想しました。
よく見ると対象は先生と小学生。
なにやらイケナイ空気感・・・!?
これは人物が主役ではなく、コロナ過の「間/距離(Distance)」そのものが
主役として描き表されているのですね!スバラシい(^^)/

*******

ここに上がらなかった作品も、良い作品がたくさんあって本当に悩みました~!!!ご来場のお客様から作品を購入したいというお声もかかったほどです。皆さま、本当にお疲れさまでした。この経験をまた次の作品に生かしていただければと思っております。

次回も頑張りましょう!!!

池袋校 shiori

by renji-misugi | 2021-08-14 17:35 | 展示・イベント | Comments(0)


絵を楽しく味わいつつも技術も歴史も学びましょう!


by renji-misugi

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